外壁塗装って1回塗りで済ませられる？【1回塗りは推奨できません！】

こんにちは！外壁塗装専門店シンプルプランです。

外壁塗装を考えている際、業者によっては「1回塗りで大丈夫ですよ」などと話してくる業者があるかも知れません。また実際に外壁塗装を業者に依頼した際に業者が1回塗りで施工完了としていて「本当に1回塗りで大丈夫なの？」と不安に思われてしまう方もいらっしゃるかと思います。

塗装業者に「1回塗りで大丈夫」と言われてしまうと、不安ながらも「そうなのかな」と納得されてしまう方もいらっしゃるかも知れません。

では本当に外壁塗装は「1回塗りで大丈夫」なのでしょうか？詳しくお話させて頂きます。

外壁塗装は1回塗りでは仕上がらず、1回塗り仕上げは基本的にはあり得ません。もし外壁塗装を1度塗りで仕上げとしている場合には施工後にほぼ必ず何かしらの問題が出てくる可能性が非常に高いです。塗装回数については塗料を販売しているメーカーも塗料が本来の性能を発揮するためにも「3回塗りが必要」と定めている事が多いです。もちろん外壁塗装と同じく屋根塗装も1回塗りでは仕上げることはできません。1回塗りで仕上げる分外壁塗装にかかる費用も安くなっているかも知れませんが、1回塗りで仕上げた外壁塗装は塗料が持つ本来の力を発揮できずすぐに塗り替えが必要になってしまいかえって多額の費用がかかるようになってしまいます。

・十分な塗膜の厚みを確保できない

外壁塗装の1回塗りでは塗膜が本来の性能を発揮するために必要な塗膜の厚みを確保する事ができません。そのためせっかく外壁塗装をしたのにもかかわらず美観の低下を招いたり塗膜の保護機能が十分に発揮されず外壁塗装をした意味が全く無くなってしまうのです。

外壁塗装を1回塗りで仕上げた場合に起きると思われる不具合についてご紹介します。

・剥がれ

外壁塗装を1回塗りで仕上げた場合、塗膜の厚さを確保できずすぐに劣化が始まってしまい塗膜の早期剥がれに繋がってしまいます。

・色ムラ

外壁塗装を1回塗りで仕上げてしまうと下地の色や既存塗膜の色を新しい塗料で完全に塗り替える事が出来ず色ムラにつながります。経験豊富な職人でも1回塗りで全く色ムラが無いように塗れる事はありません。色のムラが無いように均一に塗料を塗布するには1回塗りでは不可能なため、色ムラに繋がり美観の低下を招きます。

・気泡の発生

1回塗りで外壁塗装を仕上げようとした場合、定められた塗料の希釈率を変えて粘度を上げて塗膜の厚みを確保しようとする場合があります。塗膜は必要以上に厚みのある状態になると表面だけ乾いてしまい内部は乾いていない状態になってしまう事があります。すると塗膜内部に閉じ込められた空気が気温の上昇などで膨張した際に表面の塗膜を破ってしまう場合があります。すると塗膜表面にぽつぽつと気泡が発生してしまいます。

・耐用年数の低下

外壁塗装を1回塗りで完了してしまうと塗料が持つ本来の力を発揮できず耐用年数が下がります。本来15年もつような塗料でも数年でひび割れや剥がれといった症状が出てきてしまう可能性があります。

では、塗料メーカーに定められた回数である「3回塗り」はどのような工程で施工されるのでしょうか？簡単にご紹介いたします。

 

１．下塗り（1回塗り）

3回塗りのうちの1回目は下塗り塗料での塗装です。下塗りは外壁材と上塗り塗料との密着力を上げる効果がある他、下地の補強や塗料の発色の手助けもします。下塗り塗料には様々な種類があり、外壁材の種類や上塗り塗料の種類によって最適なものを選択して使用します。

 

２．中塗り（2回塗り）

中塗りは基本的には上塗り塗料を同じ塗料を使用します（中には中塗り塗料と上塗り塗料で色を変える事でお客様から見てもきちんと3回塗りを行っていることが分かるようにする業者もあります）。同じ塗料を2回塗布する事で塗料が性能を発揮するための十分な厚みのある塗膜にすることができます。

 

３．上塗り（3回塗り）

中塗りの時と同じ塗料をもう一度塗ります。同じ塗料を2度塗る事で耐久力の確保の他色ムラを無くして発色を良くすることができます。中塗り塗料と上塗り塗料は外壁材の種類や住宅の置かれている環境、またお客様のご要望などによって最適なものを選択し使用します。

外壁塗装は1回塗りではまず大丈夫ではありません！1回塗りでは塗膜に十分な厚みが出ず、塗料が持つ本来の力を発揮する事ができません。もし「1回塗りで大丈夫です」などと業者が言ってきた場合には決して鵜呑みにせず、他の業者にも「本当に1回塗りで大丈夫なのか」と聞いてみましょう。塗料を製造しているメーカーも塗料が本来の力を発揮するためにも「3回塗り」を基準としており、守っていない場合には色ムラや剥がれなどの不具合が出る可能性があることを指摘しています。外壁塗装をする際にはしっかりと塗装を行ってくれる業者を選べるよう、相見積もりを取って複数の業者から話を聞いてみることをおすすめいたします。