外壁塗装の光触媒塗料とは？その特徴とデメリットに迫る！

こんにちは。市川市の外壁塗装専門店シンプルプランです。

「せっかく外壁塗装を行うならできるだけ綺麗に保ちたい」

「定期的なメンテナンスは行えないけど、汚れにくい外壁になって欲しい」

といったご要望をお持ちのお客様もいらっしゃいますよね。

汚れにくい性能を持つ塗料にはいくつかありますが、本日はその中から「光触媒塗料」についてお話させて頂きます。

「汚れにくい」とされる光触媒塗料とは一体どのような性能を持つ塗料なのでしょうか？

光触媒塗料とは、紫外線や光を受ける事で塗膜の表面が汚れ（チリや排気ガス等、外壁についた汚れ）を分解し、綺麗な状態を保つ機能を持つ塗料です。光触媒に含まれている酸化チタンが紫外線に当たると活性酸素が発生し、外壁に付着した汚れと一緒に反応物を分解します。活性酸素は空気中にある大気汚染物質を分解する力があるため、光触媒塗料で塗装された外壁は排気ガスなどの汚れに強く塗膜表面に汚れが蓄積されにくい、汚れにくい塗料と言えます。

また光触媒塗料は親水性も持っています。親水性というのは塗膜が水とくっつきやすい性質のこと。この性質のおかげで活性酸素で分解され浮かび上がった汚れが雨と一緒に洗い流されやすくなります。

光触媒塗料のこれらの汚れにくい性能の事をセルフクリーニング機能と言います。

また、塗膜も静電気を帯びにくくなるため、ホコリや汚れが塗膜につきにくくなる性能もあります。

光触媒塗料を用いた外壁塗装の単価は大体【3,800～5,000円/㎡】です。これは現在外壁塗装に使用される塗料の中では最高グレードである無機塗料と同等かそれ以上の単価となっており、外壁塗装を行う際に選ぶ塗料としては高い部類に入るものです。

・空気清浄機能

光触媒塗料は太陽光が当たっている間は空気清浄効果を持ち、空気中に漂う悪臭成分を補足し、塗膜表面で酸化。二酸化炭素と水になり離脱していきます。そのため光触媒塗料で形成された塗膜周辺は空気が清浄された状態を保たれます。

・汚れにくい

光触媒塗料はセルフクリーニング効果を持っているため、汚れにくいです。塗膜表面についた排気ガスの汚れや埃を光を受けて分解し、雨水で洗い流します。また静電気も発生しにくくホコリもつきにくいことから光触媒塗料は汚れにくい塗料と言えます。抗菌作用もあるため、カビや藻が発生しにくいです。

・耐用年数が長い

光触媒塗料の耐用年数は16年～22年ほどとなっており、フッ素塗料と同等か少し長い耐用年数を持っています。外壁塗装に使用する塗料の中では長期間持つ塗料です。ただどの塗料にも言えますが耐用年数というのは製造したメーカーが「これくらい持つように製造しました」と提示しているものであくまで目安ですので、住宅の置かれている環境や気候が違うと耐用年数も変わってきます。

・日陰だと効果が出づらい

光触媒塗料は太陽光からの紫外線や光を受けて初めて汚れを分解する性能を発揮します。そのため塗装面や住宅自体が日陰にある場合にはそのセルフクリーニング効果を感じにくくなってしまいます。

・絶対に汚れない訳ではない

光触媒塗料は汚れにくい塗料ですが、絶対に汚れない訳ではありません。光触媒塗料の汚れなさは「有機物分解機能」によるもの。そのため雨だれやほこりからの汚れには強いものの、錆や鳥の糞、泥飛び散った汚れ等には効果が無く、自然に綺麗になる事はありません。

・専門性があり施工業者が限られる

光触媒塗料は塗装時に工程に注意する点が多くあります。そのため一般的な塗装よりも施工することが難しく、施工できる業者も限られてきます。施工する職人の腕によって仕上がりが左右されてしまう可能性があるため、業者選びは慎重に行う必要があります。

・費用が高い

光触媒塗料は高性能な塗料であることもあり他の塗料に比べても費用が高いのがデメリットです。その分耐用年数が長いですが、外壁塗装に採用する際には耐用年数に加え光触媒塗料の持つ性能が本当に必要かどうか、そのメリットとデメリットを両方鑑みて決める事で後悔の無い塗料選びができるようになります。

・美観を保ちたい人

光触媒塗料は太陽光を受ける事で汚れを分解するセルフクリーニング機能を持っているため、「外壁はこまめに掃除できないけど出来るだけ美観を保ちたい」といった方におすすめの塗料です。ただし効果があるのは有機系の汚れのみのため、錆や黄砂などの無機系の汚れには効果が発揮できません。また鳥の糞といった強い汚れも除去しきれないことが多いです。

外壁塗装をする際に選べる光触媒塗料についてお話してまいりました。光触媒塗料というのは塗膜が太陽光からの光や紫外線を受けて塗膜の表面についた汚れを分解し、雨水と一緒に流すセルフクリーニング機能を持っています。そのため長期間に渡って綺麗な状態を保つ外壁にすることが可能です。ただしデメリットもあるため、利点と欠点両方を考え使用する塗料について決定しましょう。