アスファルトシングルとは？塗装方法や特徴について紹介

こんにちは！外壁塗装専門店シンプルプランです。市川市に拠点を置き、近隣地域まで対応エリアを拡大して外壁や屋根、室内等様々な場所の塗装を専門的に承っております。塗装に関する資格を持っているプロの職人がお客様のご要望に最大限沿った完璧な仕上がりをご提供いたします。塗装のことなら弊社までご相談ください！

今回は、アスファルトシングルにおける塗装方法について詳しくご紹介していきます。アスファルトシングルとは何かわからなくてもこの記事を読んでぜひ参考にしてみてください。

アスファルトシングルとは、住宅に用いる屋根材の一つで、ガラス繊維の基材にアスファルトを浸透させて、表面に石粒を吹き付けて接着します。北米でのシェア率が高く定番の屋根材となっていましたが、法改定に伴って日本でもマンションや戸建て住宅など様々な場所で屋根材として使用されるようになりました。

アスファルトシングルはアスファルトが使用されていますが、柔らかいため瓦などのようにひび割れたり金属のように錆びついたりすることがないのがメリットとして挙げられます。また、石粒で覆っているため防水性や耐候性・耐久性に優れています。また、耐震性にも優れているので地震対策にも適しています。

しかし、表面を覆っている石粒が落ちてきたり強風によって剥がれたりする可能性があります。経年劣化によって見た目が悪くなるだけでなく異常が起こる場合もあるため定期的なメンテナンスを行いましょう。

アスファルトシングルの塗装は専門的な技術が必要になります。一般的な塗装方法をご紹介します。

1. 表面清掃：屋根の表面についた汚れなどを清掃します。埃などはすぐに落とすことができても頑固な汚れやカビ、コケなどが付着しているときは高圧洗浄機などを使用して徹底的に洗浄します。この作業を怠ってしまうと塗料の密着性が低下してしまい塗装効果を十分に発揮することができません。
2. 下地処理：洗浄が終われば屋根材の状態を確認し欠損箇所がある場合は補修工事を行います。
3. シーラー塗布：下地の補修が終わればシーラーを塗布します。シーラーは上塗り塗料の密着性を高めることができます。その際均一に塗布する必要があります。
4. 上塗り塗料の塗布：シーラーがしっかり乾燥したら上塗り塗料を塗布します。使用する塗料はアスファルトシングルやシーラーに適したものを選定し、防水性や耐久性を考慮する必要があります。
5. 仕上げ作業：上塗り塗料が完全に乾燥したら作業は完了です。最終チェックを行い塗り残しやムラなど施工不備がないか確認します。

アスファルトシングルは、柔軟性に優れておりひび割れなどが起こりにくいです。また、スレート屋根よりも安くメンテナンスがしやすいため勾配がきつい屋根や集合住宅などの大きめの建物などに使用されることが増えてきています。しかし、アスファルトシングルも色褪せや剥がれなどの劣化が始まります。少しでも長く長持ちさせたいと塗装する方も多くいますが、あまりお勧めはしません。理由について解説していきます。

• 雨水が排水されにくくなる：アスファルトシングルを塗装してしまうと排水させる役割を担っている重なる部位の隙間を塗料で埋めてしまうことになり、排水されにくくなり雨漏りを引き起こしてしまったりする可能性があります。
• 水性塗料しか使用できない：屋根は雨水が当たる確率が最も高く他よりも倍近く色褪せが進んでしまいます。そのため、より耐候性が高い塗料の使用を求められますが、水性塗料で耐候性に優れた塗料は少ないです。
• 棟板金の交換が優先：棟板金とは屋根のてっぺんに取り付ける板金部材です。これも雨水の侵入を防ぐ役割があります。そのため、アスファルトシングルの塗装よりも棟板金の交換を優先させた方が屋根の耐久性向上につなげることができます。

 これらの理由からアスファルトシングルの塗装はあまりお勧めされていません。もし塗装を行うとなれば「縁切り」という工程を行う必要があり、手間がかかってしまいます。そのため、必要かどうかをしっかり判断しましょう。

アスファルトシングルは日本に取り入れられてから段々使用件数が増えてきました。アスファルトと聞けば硬くひび割れを起こしやすいなどのイメージがありますが、屋根材で使用されるアスファルトシングルは軽量かつ柔軟性があるためひび割れを起こしにくいというメリットがあります。しかし、塗装に関しては場合や状況によって異なるため必要であるかどうかをしっかり考えることが大切です。