【外壁塗装】塗り忘れではない!“あいじゃくり(相じゃくり)”を埋めてはいけない理由
2026/05/21
施工終盤、お客様から
「ここ塗れてないですよね?」
「サイディングの隙間が気になる…」
とご相談いただくことがあるのが、
サイディングの
「あいじゃくり(相じゃくり)部分」です。
※サイディングとは、現在の戸建住宅で
最も多く使用されている“外壁材”のことです。
工場で成形された板状の外壁材を
張り合わせて施工しています。
実際、外壁塗装後の
「塗り残し」や「サイディングの隙間」に見えて
お問い合わせをいただくケースも少なくありません。
ですが結論から言うと、
ここは“あえて”完全に埋めないケースがあります。
むしろ、
知らずにコーキングで埋めてしまう方が危険な場合もあります。
■ あいじゃくり(相じゃくり)とは?
あいじゃくりとは、
サイディング同士を引っ掛けるように接合している部分のことです。
単純な“隙間”ではなく、
・排水
・通気
・外壁材の伸縮逃がし
などの役割を持っています。
サイディングは季節や温度変化でわずかに動きます。
その動きを逃がすためにも、この構造は非常に重要です。
■ なぜ“塗り残し”に見えるのか?
あいじゃくり部分は構造上、
奥まで塗料が入り込みにくい場所です。
また、無理に塗料を押し込むと、
・塗膜が厚くなりすぎる
・割れや剥離
・密着不良
につながるケースもあります。
そのため専門業者は、
「どこまで塗るべきか」
を見ながら施工しています。
光の当たり方によっては、
「塗れていない」
「白く見える」
こともありますが、
構造を理解したうえで施工しているケースも多いです。
■ あいじゃくりをコーキングで埋めるのはNGな場合が多い
特に注意したいのが、
「あいているならコーキングで埋めれば安心」
という考えです。
実はこれは危険なケースがあります。
あいじゃくり部分を塞いでしまうと、
・湿気の逃げ場を失う
・内部に水を溜め込む
・外壁材の動きを妨げる
などが起きる場合があります。
その結果、
・塗膜膨れ
・剥離
・反り
・内部劣化
につながることもあります。
■ 実際、間違った施工もあります
ここは正直にお伝えすると、
見た目だけを優先して、
・隙間を全部埋める
・奥まで塗り込む
・通気を塞ぐ
こうした施工をしてしまうケースもゼロではありません。
ですがサイディング塗装は、
「ただ綺麗に見せればいい」
ではありません。
長く建物を守るには、
構造を理解して施工すること
が非常に重要です。
■ 本当に大事なのは“理由を説明できるか”
お客様から見ると、
「塗り残し?」
「手抜き?」
「サイディングの隙間があるけど大丈夫?」
と不安になるのは当然だと思います。
だからこそ大切なのは、
なぜそう施工しているのかを説明できるかです。
外壁塗装は専門用語も多く、
見た目だけでは分からない部分も多い工事です。
プロとしては、
「ただ塗る」だけではなく、
建物構造を理解して施工すること
が重要だと考えています。
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