外壁塗装のマット仕上げについて解説！そのメリットとデメリットとは？

こんにちは。市川市にある外壁塗装専門店シンプルプランです。

皆様は住宅の外壁塗装を考えている方の中には

「ぴかぴかの外壁は綺麗だけど、なんだか安っぽく見える気がする」

「住宅の雰囲気にぴかぴかの外壁は合わないから嫌」

とお悩みをお持ちの方もいらっしゃるかも知れません。

そうしたお悩みのお持ちの方におすすめしたいのが「外壁塗装のマット仕上げ」です。

ではマット仕上げとは実際にどのような雰囲気で仕上がり、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか？くわしく解説させていただきます！

マット仕上げとは外壁塗装に使用される塗料の中で艶の無い（もしくは艶を抑えられた）塗料を使用して仕上げる外壁塗装の事を指します。艶の無い塗料とは、具体的に「光沢率が5%以下」となる塗料の事を指します。光沢率が5%というのは、例えばマット仕上げをした外壁の平らな塗装面に強さが100の光が60度の角度で当たった時に反射光の強さが5%以下となる場合の事です。ちなみにこの時反射光の強さが70%以上となるものが艶あり塗料とされ、艶あり塗料と艶なし塗料との間には「七分艶塗料」「三分艶塗料」があります。ちなみに塗料によっては艶なし塗料が選べず、三分艶塗料や艶あり塗料しか無い場合があります。もし艶なし塗料を使用して外壁塗装をマットに仕上げたい場合にはあらかじめ使用塗料に艶なし塗料があるかどうかを確認しておく必要があります。

外壁塗装のマット仕上げに使用される艶なし塗料はアクリルやポリエステル等の小さな粒子を艶消し剤として塗料に混ぜて作成されています。これらの小さな粒子を混ぜる事でミクロレベルの凹凸を生み出します。その凹凸が受けた光を拡散し、光沢率を落としています。

・シックで落ち着いた印象になる

外壁塗装をマット仕上げにすると艶あり塗料で塗装した際に比べて住宅がシックで落ち着いた雰囲気に仕上がります。艶あり塗料で仕上げた外壁は新築のようなぴかぴかな仕上がりになる一方、艶なし塗料を使用したマット仕上げの外壁は落ち着いた仕上がりになり、同じ色で塗装しても仕上がりの雰囲気が全く違います。

・和風住宅や砂壁調の住宅に合う

外壁塗装のマット仕上げは純和風の住宅や砂壁調の外壁を使っている住宅の雰囲気に合います。艶あり塗料を使用したぴかぴかの外壁ではせっかくの和風住宅の雰囲気を損ねてしまったり砂壁調の質感を台無しにしてしまう可能性がありますが、その点マット仕上げをすることで独特の雰囲気を損ねる事なく外壁を仕上げる事ができます。

・汚れやすい

マット仕上げに使用する艶なし塗料は既にある塗料に艶消し剤を混ぜて作成されます。その混ぜられた艶消し塗料が塗膜表面に細かな凹凸をつける事で光の反射を下げているのが艶なし塗料です。しかしその細かな凹凸に汚れが引っかかりやすく、艶あり塗料で仕上げた外壁に比べてマット仕上げの外壁は汚れやすいのがデメリットです。

・耐用年数が落ちる

上記で述べた通りマット仕上げは汚れやすい事もあり艶あり塗料で塗装した外壁に比べて耐用年数が落ちる傾向にあります。また、汚れやすい他に艶なし塗料には艶消し剤という添加物を混ぜているため艶あり塗料に比べて耐候性が落ちることも耐用年数の低下に繋がっています。

・少し高い可能性がある

艶ありの塗料に艶消し剤を混ぜて艶消し塗料にした場合、同じ色でも価格が高くなってしまいます。また耐用年数が落ちた分塗料のグレードを上げて耐用年数を上げる方法もありますが、グレードを上げた分当然費用も高くなってしまいます。

・職人の技術力に左右される

艶なし塗料で仕上げる外壁のマット仕上げは艶あり塗料で仕上げる場合に比べて塗装面のムラが出やすく目立ちやすい点もデメリットとしてあげられます。外壁塗装のマット仕上げをしたい場合には依頼する塗装業者が信頼できる業者かどうかを見極めて施工を依頼する必要があります。

・色見本を見る時に気を付ける

外壁塗装のマット仕上げに限りませんが、色見本は小さなものを室内で見ているだけでは実際に外壁塗装に使用した際とのギャップが大きくなり、もしかすると「思っていた色と違った！」と後悔してしまう可能性があります。想像した色とのギャップをできるだけなくすために出来るだけ大きな色見本を太陽の下で見てみることをおすすめします。また可能であれば晴れの時だけでなく曇りの時などにも見てみて、実際に色がどのような変化をするのか確認しておくことをおすすめします。

・住宅の周辺環境

外壁塗装のマット仕上げは汚れやすいというお話をさせて頂きましたが、外壁の汚れやすさは住宅がおかれている周辺の環境にも左右されます。例えば車の通行量の多い道路の目の前に面している場合には排気ガスによって汚れやすくなりますし、あまり太陽が当たらない外壁面がある場合には湿気が溜まり苔やカビが発生してしまう可能性があります。そのため外壁をマット仕上げにしたい場合には住宅の周辺環境についても考慮しておきましょう。

外壁塗装のマット仕上げはシックで落ち着いた色に仕上がる事が特徴です。マット仕上げには独特の風合いがあり、純和風の住宅などの雰囲気を壊すことなく綺麗に仕上げることが出来ます。また、艶あり塗料で塗装したぴかぴかの外壁はあまり好きではないという方にもおすすめです。ただし汚れやすく耐用年数が落ちるというデメリットもあります。そうしたデメリットが気になる方は艶を抑えた「七分艶塗料」や「三分艶塗料」の仕様も考えてみても良いかも知れません。