コロニアル屋根にアスベスト?その見分け方と補修方法とは
2024/05/21
こんにちは。市川市の外壁塗装専門店シンプルプランです。
皆様は石綿(アスベスト)についてご存じでしょうか?
「健康に悪いからって禁止されたような」「建物によく使用されてたんじゃないのかな」「もしかして自宅にも使われてるのかも?」
という認識や疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
アスベストは建材としてはとても優秀でしたので、2006年ごろに全面禁止されるまで(2004年に規制が入るまで)はよく建物に使用されていました。もちろん住宅に使用されることもあり、そのうちの一つにコロニアルという屋根材に使用されている事もありました。コロニアル屋根は現在でも人気のある屋根材で、多くの住宅に使用されています。
「うちのコロニアル屋根にもアスベストが使用されているのかも」
と不安になられる方もいらっしゃるかも知れません。
本日はそんな方に向けてコロニアル屋根にアスベストが含まれているかどうかの調べ方と屋根の補修方法についてお話させて頂きます。
目次
コロニアル屋根がアスベストを含有しているかどうか調べる方法2つ
・いつ建てられたかを目安にする
アスベストが含まれているコロニアル屋根を含め、アスベストを1%以上含む製品が出荷禁止になったのは2004年から。それ以降はアスベストが含まれている建材が出荷する事はほとんど無くなりました。また2006年9月にはアスベストを含む建材の在庫品についても使用を禁止され、アスベストが0.1%を超えて含まれている建材については使用が全面禁止となりました。そのため2006年以降に建てられた住宅はコロニアル屋根を含めてアスベストが含まれている建材は使用されていません。逆に言うと2006年よりも前に建てられた住宅にはアスベストが使用されている可能性があります。コロニアル屋根も以前はアスベストを含む屋根材だったため(現在はもちろんアスベストは含まれていません)、2006年以前に建造されて屋根にコロニアルを使用している場合にはコロニアルにアスベストが含まれている可能性があります。
・屋根材の種類で調べる
屋根材はざっくり分けると瓦やスレート、金属と3つの種類があります。この3つのうちアスベストが含まれている可能性のある屋根材はスレート(コロニアル)と瓦、セメント瓦で、瓦は粘土瓦(陶器瓦、素焼き瓦、いぶし瓦)の場合にはアスベストが含まれている可能性は無いです。ちなみにセメント瓦は別名厚型スレートと呼ばれる事もある屋根材であり、成分的にはほとんどスレート(コロニアル)と同様です。コロニアル含めて使用されている屋根材にアスベストが使用されているかどうかは詳細な商品名や製造番号が分かれば調べる事ができます。しかし実際に屋根に使用されている屋根材の商品名が分からない方は多いかと思います。製造番号については屋根材の裏に書かれていますが屋根材を剥がさないと調べる事ができないため確認は難しいです。また図面があっても図面に記載されている屋根材と実際に使用されている屋根材が違う場合もあるため、ある程度の参考にしかなりません。
≪商品名・製造番号によってアスベスト含有有無を調べられるサイト≫
- 国土交通省のホームページ|石綿(アスベスト)含有建材データベース
- 日本石綿協会
- ロックウール工業会
- 石膏ボード工業会のホームページ
アスベストが含まれているコロニアル屋根の補修方法
・屋根塗装
屋根塗装でアスベストが含まれているコロニアル屋根を補修する方法は屋根補修を行う中で最も費用のかからない方法です。アスベストが含まれている屋根材を撤去したり処分したりする費用がかからない他、カバー工法のように新しい屋根材を必要とすることもありません。ただし建てられてから長く経っていて経年劣化が激しい場合や屋根が大きく破損している場合には塗装による屋根の補修は行えません。また塗装をおこなっても屋根材自体の劣化状態を元に戻したりすることはできない点は注意が必要です。
・屋根カバー工法
屋根カバー工法とは、既にある屋根材の上から金属製などの軽い屋根材を被せて施工する工法です。屋根カバー工法でアスベストが含まれているコロニアル屋根の補修を行うメリットの一つに既にあるコロニアル屋根を撤去する必要が無いために撤去費がかからない点があげられます。アスベストが含まれているコロニアル屋根を撤去する場合には撤去費の他にアスベストを撤去するための対策費や処分費がかかってしまい施工費用がかさんでしまいます。ただし屋根カバー工法を行うと元の屋根材の補修は行えなくなる他、屋根材を支える下地の劣化状況によっては屋根カバー工法による屋根の補修は行えない点は注意が必要です。また屋根カバー工法に使用する屋根材は基本的に薄くて軽いですが、それでも屋根の重みが増える事には変わりないため、住宅の耐震性能が若干落ちる点も注意が必要となります。一般に、アスベスト入りのコロニアル夜宴の寿命は30年~35年とされており、35年を過ぎてくると屋根塗装やカバー工法では屋根補修ができなくなってきます。
・葺き替え工事
アスベストが含まれているコロニアル屋根の葺き替え工事は通常の屋根葺き替え工事よりも大きな費用がかかります。屋根カバー工法の項目でも説明しましたが、アスベストが含まれている屋根材を葺き替えする場合、「撤去費用」とは別にアスベストに対する対策費や処分費などが別途かかる点は注意が必要です。ただしアスベストの処分費は年々高騰している傾向にあるため、もし将来アスベストが含まれている屋根材の葺き替え工事を検討しているのであれば早めに検討し工事することをおすすめします。
まとめ
自宅に使用されているコロニアル屋根にアスベストが含まれているかどうかの判別方法とアスベストが含まれている屋根材の補修方法についてお話してまいりました。自宅の屋根材にアスベストが含まれているかどうかは建築年から検討をつけたり詳しい商品名や製造番号が分かる場合には国土交通省のホームページで調べる事ができます。アスベストが使用されているコロニアル屋根を葺き替える場合は通常の屋根葺き替え工事に比べてアスベストの処分費などで大きな費用がかかります。しかしアスベストの処分費は年々高騰しているため、もしアスベストを含む屋根材の葺き替えを検討している場合には早めに決断し工事を行う事をおすすめします。
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