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外壁に使用されていたアスベストの問題点を紹介

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外壁に使用されていたアスベストの問題点を紹介

外壁に使用されていたアスベストの問題点を紹介

2024/06/06

こんにちは!外壁塗装専門店シンプルプランです。弊社では、市川市を中心に近隣地域までエリアを拡大して外壁や屋根等住宅に関する塗装などを承っています。塗装に関する資格を保有したプロの職人が多数在籍していますのでどんなことでもご相談ください!

今回は、昔外壁に使用されていた「アスベスト」の問題点について詳しく解説していきます。アスベストとは何か聞いたこともない方がほとんどかもしれませんが、この記事を読んで知っておくとよいかもしれません。

目次

    アスベストとは

    サブタイトル

    そもそも、アスベストについてよく知らないですよね。

    アスベストとは、1960年から1970年にかけて使用された天然産の繊維鉱物です。石綿とも呼ばれており、様々な性能に優れていたことから外壁材・断熱材などの建築材料はもちろん、家庭用品や電気製品、防水材料などで幅広く使用されていました。アスベストは以下の4つの特性を持っていました。

    • 耐熱性:熱に強いため防火材や断熱材などに使用されていた。
    • 耐薬品性:化学薬品にも耐性があり強度が保たれていたため薬品工場などで使用されることがあった。
    • 絶縁性:電気を通さないので絶縁材料として最適だった。
    • 強度や柔軟性:柔軟性はあるものの強度が劣ることはなかったため加工が容易だった。

    これほどの性能が優れているにも関わらず現在は使用されていません。それにはある理由があります。

    問題点

    サブタイトル

    アスベストが使用されていない理由は、繊維を大量に吸い込むと重大な健康被害を引き起こすことが判明しているということです。アスベストは様々な性能に優れていますが、アスベストを含んでいる外壁材や坊臼井材料などが劣化してしまったときに空中に繊維が飛散してしまいます。その繊維が体内に入ってしまったとき人体に被害を及ぼしてしまうため、アスベストを含んだ建築材料やすべての製品の使用が禁止されました。アスベストが原因で引き起こす病気は以下のようなものがあります。

    アスベスト肺(石綿肺)

    アスベストを大量に吸い込んでしまうと肺の中に繊維が溜まり肺が線維化してしまいます。じん肺とも呼ばれ量が多いほど肺の線維化が起きやすくなってしまいます。「肺の線維化」とは、細胞の壁が厚くなったり硬くなります。そうなると酸素を取り込みづらくなったり、十分に膨らむことができなくなり呼吸がうまくできなくなってしまいます。一度線維化してしまった肺は元に戻ることがありません。

    肺がん

    機関誌や肺胞を覆っている上皮に悪性腫瘍が発生する病気で日本での死因の上位にもなっています。アスベスト特有の特徴はなく自覚症状も出にくいため以上に気づく確率は低くアスベストによる肺がんが発見されるまで20~40年もかかるとされています。また、肺がんの最大要因である喫煙とアスベストが合わさると発症するリスクが格段に高くなります。

    中皮腫

    内臓は膜に覆われており、更にその膜を覆っているのが中皮というものです。中皮の細胞が悪性腫瘍となったもので、肺に溜まったアスベストが主な原因となるのが胸膜中皮腫です。胸痛・咳・呼吸困難などが症状としてありますが、発症するまで30~40年以上かかることから早期発見が難しい病気となっています。

    歴史と現状

    サブタイトル

    アスベストが日本に入ってきたのは明治20年だといわれており、昭和40年代後半にピークを迎え、年間30万トンを超える量の石綿が輸入されてきました。しかし、1960年にじん肺法が制定されすぐに国の規制により石綿の使用が禁止され輸入量・使用量がともに減少していきました。

    アスベストの危険性があまり社会に浸透していなかった2005年に「クボタ・ショック」が起こりました。これは、アスベストを取り扱う工場で働いていた従業員や地域住民の間で石綿関連疾患の患者が多数発生し、合計79人が死亡したという事件です。これを機に社会にアスベスト禁止の風潮がより強まっていき、2006年にアスベストが使用されている製品すべてが製造・輸入・販売・使用を禁止されました。

    現在では、アスベスト製品は一切使用されていません。また、過去にアスベスト含まれた材料を使用して作られた防水層や外壁などは専門の調査機関がアスベストの含有率を調査し、適切な処理方法で処分されるようになりました。

    まとめ

    サブタイトル

    アスベストは、様々な性能で優れているため使用すれば更なる性能の向上が期待できますが、健康被害を及ぼしてしまう危険な物質であることがわかりました。また、アスベストによる疾患の発症は長い期間を有するため現在でもアスベスト被害が年々顕在化してきています。もし、築年数が経過しており、新たに工事を行う予定があるときは、施工業者と相談して専門の調査機関に依頼することが大切です。

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