外壁塗装の目地、コーキングの役割とは?
2024/04/03
こんにちは。外壁塗装専門店シンプルプランです。
外壁塗装を行う際、外壁の目地に使用されているコーキングは劣化状況によっては増し打ちや打ち替えを行います。
本日はこの目地に使用されているコーキングの役割や補修方法について簡単に解説させて頂きます。
目次
コーキングとは
コーキングとは、サイディングボードやALCパネルといった外壁材を壁に張り付ける際に外壁材と外壁材の間にできる隙間をコーキング剤で埋める事を指します。コーキング剤はシーリング材とも呼ばれ、日本ではどちらもおおむね同様の意味で使用されます。
外壁塗装の目地となる
コーキングの大切な役割とは?
・外壁材の隙間を埋める
セメントを主な原料としているサイディングがALCパネルは衝撃を受けることで欠けてしまったり割れてしまったりする可能性があります。それを避けるため、パネル同士は隙間をあけて衝撃を逃がすように施工します。しかしそれでは外壁材と外壁材の間に隙間が発生してしまいますので、コーキングで外壁材と外壁材の隙間を埋めるのです。コーキングはその隙間を埋めることで外壁材と外壁材の間にあいた隙間から雨水が入り込んでしまう事を防ぐ防水機能の役割があります。
もしかしたら外壁材を隙間なく敷き詰めればコーキングは不要なのでは?と思う方もいらっしゃるかも知れません。実はそれを叶える工法もありますので軽くご紹介させて頂きます。「シーリングレス(コーキングレス)工法」と呼ばれ、サイディングボードが相互に合うように施工する「合いじゃくり工法」、専用の部材を使用して施工する「ドライジョイント工法」の2種類の工法があります。これらの工法を用いることでコーキング目地が目立たない自然で上質感のある外壁を叶える事ができます(当然メリットやデメリットがありますが、今回はご紹介しません)
・外壁へのダメージを吸収する
コーキングには外壁へのダメージを吸収することで外壁にかかる負担を減らす役割があります。というのも、サイディングやALCパネルは気温の変化によって膨張と縮小をする他、地震等で建物が揺れた際にズレたりする可能性があります。この時パネル同士に隙間が無いと互いに干渉し合い欠けてしまったりひび割れをおこしたりして破損してしまいますので、隙間をあけてコーキング剤を打ち込みます。コーキング剤はゴムのような素材で弾性を持っているため外壁のパネルが受ける衝撃を吸収し破損を防ぎます。
・ひび割れなどの補修
コーキングは外壁材にひび割れが発生した際の補修にも使用されます。コーキング剤をひび割れに隙間なく充填し、ひび割れから雨が入り込んでしまう事を防ぎます。コーキングを使用したひび割れの補修はDIYでもできるものがあります。(DIYでの補修はあくまで応急処置とし、本格的な補修は専門業者に見てもらうことをおすすめします)
外壁塗装の目地、
コーキングの劣化症状
・ひび割れ
コーキングが劣化してくると弾性を失い固くなってきます。表面がひび割れしはじめ、防水性能が失われてきている他に外壁材と外壁材の緩衝材としての機能も失われてきている状態です。
・剥離
サイディング、ALCパネルからコーキングが剥がれてしまい、外壁材とコーキングの間に隙間ができている状態です。あいた隙間から雨水が入り込んできている可能性が高いため、早めに対処する必要があります。
・破断
コーキングのひび割れの症状が進行してきて完全に裂けてしまい穴のようになってしまっている状態です。防水性能は完全に失われ、開いた目地の隙間からすでに雨水が入り込んできている可能性が高いですので、早急に補修する必要があります。
・痩せ
剥離にもつながる状態です。経年劣化によりコーキングが固くなり、厚みが無くなってきている状態です。外壁材と外壁材との間に段差ができ、症状が進むと剥離を起こす可能性があります。
・欠落
コーキングが取れてしまい下地が完全に露出している状態です。コーキングが欠落してる部分は下地に雨が入り込み、内部の腐食や雨漏りなどの原因になります。この状態は早急に対処しなければ危険です。
・ブリード現象
コーキングに含まれている可塑剤(素材に柔軟性を与える物質)がにじみ出てきてしまい、べたべたとしている状態です。黒いシミのように見え美観性が損なわれている他、汚れが付着しやすい状態のためより汚れやすく汚く見えてしまいます。
外壁塗装の目地、
コーキングの補修方法
コーキングの補修方法には主に2種類あります。
・増し打ち
古くなったコーキングの上から新しくコーキングを充填する工法。古いコーキングを剥がす手間が無くコストを抑えてコーキング補修をすることができます。ただすでに劣化している古いコーキングを撤去しないため、新しいコーキング剤が想定する耐用年数よりも早く劣化してしまう可能性があります。目地に十分な量のコーキングを充填できない可能性があり、そうした理由からも剥がれやひび割れの原因になります。また、古いコーキングの状態によっては増し打ちの方法は選ぶことができません。
・打ち替え
古いコーキングをすべて撤去し、開いた隙間に新しいコーキング剤を充填する方法です。古いコーキングを撤去する手間がある分増し打ちよりもコストがかかりますが、シーリング剤が想定している耐用年数通りの耐用年数が期待できます。
まとめ
外壁材と外壁材の目地に使用されるコーキング。外壁塗装の際に劣化状況に応じて補修され、その役割には「外壁の防水性の維持」「外壁材と外壁材の緩衝材」といった役割がありました。目地のコーキングは経過年数によって劣化するため、5年~10年のスパンで補修する必要があります。補修方法には「増し打ち」と「打ち替え」があり、古いコーキングの状態やコスト等を踏まえて施工方法を選択する必要があります。
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