プライマーとシーラーの違いって?塗装に使用する下塗り塗料の差について
2024/04/25
こんにちは。市川市に拠点を持つ外壁塗装専門店シンプルプランです。
外壁塗装や屋根塗装は基本的に「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3回塗りを行います。その下塗りの名称として「プライマー」「シーラー」「フィラー」といった言葉を見たことはありませんか?
どの言葉も違うけど、一体どんな違いがあるのだろう?と疑問をお持ちの方に向けて、本日は「プライマー」や「シーラー」という作業について、一体どんな違いがあるのか解説いたします!
目次
「プライマー」と「シーラー」の違いはない
プライマーとシーラーの違いは実はほとんど無いというのが答えなのですが、業者によっては使い分けている場合もあります。またプライマーとシーラーの意味の違いに正確な定義も無いため、使い分けている業者ごとにも微妙に意味が違っている場合もあります。
違いはないのですが業者により区別している場合もあります。
プライマーとシーラーは業者によって区別していて意味が違う場合と同じ意味合いで使っている場合があります。プライマーとシーラーはどちらも外壁や屋根を塗装する際に使用される下塗り塗料を指しますので、同じ意味合いで使っている業者は「下塗り塗料」を指す言葉として使用している事が多いです。
区別する場合の
「プライマー」と「シーラー」の違い
プライマーとシーラーの意味を区別して使用している場合の一般的な違いについて説明します。
■プライマー
外壁材や屋根材と中塗り、上塗り塗料をしっかりと密着させる目的で使用される下塗り塗料のことを指してプライマーと呼ぶ事があります。またプライマーの語源は「primary」からきており、「初めに塗る塗料」である下塗り塗料の総称としてもプライマーという言葉は使われます。また、鉄や鋼などの金属系の建材と相性が良くよく金属系の下塗り塗料として使用されます。
■シーラー
下地の素材にもよりますが大なり小なり塗料を吸い込みます。塗料がまばらに吸い込まれてしまうと塗装がムラになってしまうため、その下地が塗料の吸い込みを防止するために使用する下塗り塗料の事をシーラーと呼ぶ事があります。ただし最初に述べた通りプライマーとシーラーは実際そこまで違いは無く、プライマーにも塗料が下地に染み込みすぎないようにする効果はあります。また、シーラーにはプライマー同様外壁材や屋根材と塗料との密着性を上げる性能もあります。プライマーが金属系の下塗り塗料として使用されることが多い一方、シーラーはその他のモルタルやサイディングといった建材の下塗り塗料として使用される事が多いです。
つまり、「外壁材や屋根材と中塗り上塗り塗料との密着性を上げ、金属系の建材に良く使用される」のがプライマー、「下地と塗料との密着性を上げつつ、塗装がムラにならないように下地が塗料を吸い込んでしまうのを防止し、モルタルやサイディングなどの建材によく使用される」のがシーラーという違いがあります。相性の良い建材については「金属だから必ずプライマー」と決められている訳ではなく、下地の現在の状態や中塗り上塗りで使用する塗料との相性を考えて最適な下塗り塗料を決定します。
「プライマー」の種類
・水性プライマー
下地がそこまで劣化していない場合に使用するのが水性プライマーです。劣化状態というのは下地がひび割れていたり苔が生えたりしていないかどうかを差し、それらの酷い劣化が無い場合に水性プライマーを使用します。水性プライマーは乾燥に時間がかかるため、その点はデメリットです。
・油性プライマー(浸透性プライマー)
油性プライマーは別名浸透性プライマーとも呼ばれ、下地に浸透しやすい下塗り塗料です。下地に浸透しやすいため、ひび割れやすいモルタルやコンクリート等の外壁材への下塗りに使用されることが多いです。また水性プライマーに比べると乾燥も早い一方、水性プライマーよりも強い臭いがします。
・防錆プライマー
金属の建材は経年劣化により大なり小なり錆が発生してしまう可能性が高いです。防錆プライマーは配合されている防錆機能を持つ顔料によってそんな鉄などの金属で出来ている建材に錆が発生してしまうのを防止する効果があります。また基本的に金属部分に使用されることの多いプライマーのため、金属で出来ている素材への密着性が高いです。
「シーラー」の種類
プライマー同様、シーラーにも種類がありますのでご紹介いたします。
シーラーは基本的に仕上げ塗料(中塗り・上塗り塗料)に合わせて使用するシーラーを選択します。例えば仕上げに使用する塗料が水性塗料であれば水性シーラー、仕上げに使用する塗料が油性塗料であれば溶剤シーラーを使用します。また、シーラーはクリアタイプが多く色がついていないものを使用する場合が多いです。
・水性シーラー
水性シーラーには合成樹脂エマルション型シーラーがあり、合成樹脂エマルション型シーラーはシーラーの中では最も普及しているものです。
水性シーラーはシーラーに含まれている水分が蒸発する際に塗膜を作るため少々乾燥に時間がかかるほか、下地が劣化していて吸収性が高くなってしまっている場合にはシーラーも吸収されてしまい十分な性能を発揮することができません。
・溶剤シーラー
溶剤シーラーは「熱可塑性合成樹脂系溶液型シーラー」と「溶剤型熱硬化性(反応硬化型)合成樹脂シーラー」があります。熱可塑性合成樹脂系溶液型シーラーは合成樹脂エマルション型シーラーに比べて連続性があり通気性の少ない塗膜を形成します。溶剤型熱硬化性(反応硬化型)合成樹脂シーラーは劣化の激しい下地にも浸透性を発揮することができ補強効果もあるため、劣化が進み吸収性が高い下地には最適なシーラーです。
まとめ
プライマーとシーラーは大体同じ意味です。しかし中にはプライマーとシーラーを違う意味として区別して呼んでいる業者もあります。区別して呼んでいる場合には、「プライマー」は下地と塗料との密着性を上げる下塗り塗料。「シーラー」は密着性を上げる性能にプラスして上塗り塗料が下地に染み込みすぎてしまいムラになってしまう事を防ぐ下塗り塗料として呼んでいます。ただ、下塗り塗料全般の性能としてそうした上塗り塗料の密着性の向上やムラ無く綺麗に塗れるようにする性能を持っています。
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