外壁塗装中の24時間換気システムについて｜注意点から換気方法まで

●監督者：竹下昂佑
外壁塗装専門店シンプルプラン代表

一級塗装技能士や外壁診断士の資格を有する塗替えのプロ。豊富な経験を活かし、お客様の抱える疑問や不安の解消に努めます！

結論からお伝えすると、塗り替えする建物の外壁に24時間換気システムが付いていた場合、そのシステムの電源が入っていようがいまいが、使用することは出来ません。

というのも、外壁塗装を行う際に誤って24時間換気の排気口を塗装してしまわないように養生をしてしまうため、使用したくてもできない状態になります。これは24時間換気システムだけにいえる事ではなく、建物全面の窓も全て養生する対象になるため、室内の換気は日常通りに行う事ができなくなります。

24時間換気システムが外に繋がっている排気口自体に養生がなされるため通常通りの換気を行うことは出来ませんが、念のためシステム自体のスイッチも切っておくことをオススメします。養生があることで故障の原因になってしまったり、24時間換気システムが建物の基礎に設置されている場合には床面に排気口があることから養生の対象外になるケースもあり、室内に塗料の臭いが充満してしまいます。想定されるリスクを十分に理解し事前に対策しておきましょう。

外壁塗装で行う作業の内容的に、窓を開けての換気を行う事ができない場合があります。具体的には高圧洗浄時が該当し、高圧洗浄を行う日は、窓の鍵までしっかりと施錠された状態にしておくことが必須となります。超強力な水圧を使用して外壁・付帯部分などに付着している汚れを徹底的に洗い流していく作業になりますので、窓を施錠していないと室内が勢いよく濡れてしまいます。

高圧洗浄が終了すると、塗装が始まる前の下準備として各所にある窓に対して養生を行っていきます。これにより、室内側から窓を開けても、養生シートによって風の出入りが遮られるため換気を行うことが出来なくなります。

塗り替えで使用する塗料の独特な臭いを室内に充満させないためにも、例え換気が出来るシーンであっても注意をしましょう。塗料には人体に悪影響を与えてしまう有害物質が少なからず含まれています。こうした臭いを過剰に室内に充満させてしまう事で様々な体調不良が生じてしまう可能性があることからも、外壁塗装期間での換気は推奨されないのです。

外壁塗装を始めお家の塗替えを依頼する際、こうした換気を行えない期間については、原則養生を行った後～養生を取る日まで続きます。作業の段取りがスムーズに行える場合でも1～2週間程度は窓による換気は難しいと考えましょう。雨や工事が押してしまう事で養生期間が長くなり、1カ月近く換気できないといったケースも発生します。

養生をされてしまっている場合には通常通り窓からの換気は不可能です。そのため、唯一外と繋がることの出来る玄関ドアを解放することで室内の換気を行いましょう。この場合、塗装を行っている日中の換気をすると逆に室内へ臭いを充満させる原因にもなりますので注意しましょう。作業が終了している夜や朝方での換気がオススメです。

キッチンについている換気扇を活用して室内の空気の滞りを解消させる方法もあります。換気扇に繋がる屋外のフードについては24時間換気システムと同様に養生されていますが、換気扇の通風孔には養生しないため、養生期間中でも換気扇を使用することが出来ます。

塗装業者に出来るだけ室内換気を行いたい旨を相談することで、塗装施工の寸前まで自由に開放出来る窓を確保してらう方法もあります。こうした対応をしてもらう事で換気できない期間を短くすることが出来ます。

また、外壁塗装業者によっては換気したいという要望を受ける事で、特定の窓に対し日々の作業終了後に養生を取ってくれ、翌日以降の作業開始前に都度養生をし直してくれるという対応を取ってくれるケースも！相談してみることで柔軟な提案を行ってくれることでしょう。