コーキングの増し打ちとは?打ち替えとどう違う?そのメリットとデメリットについて解説!
2024/05/08
こんにちは!市川市の外壁塗装専門店シンプルプランです!
サイディングのような目地のある外壁材にはかならずコーキングが充填されています。そしてコーキングは塗膜同様紫外線や雨風の影響で劣化していくため、外壁塗装をする際にはこのコーキングについても一緒に補修した方が良い場合がほとんどです。
そんなコーキングの補修方法には「増し打ち」と「打ち替え」の二種類あります。
本日はその二種類あるコーキングの補修方法から増し打ちについてどのような補修方法なのか、メリットやデメリットは一体何なのかについてお話させて頂きます。
目次
コーキングの増し打ちとは
コーキングの増し打ちとは、「増し打ち」の名前通り、既存のコーキングの上から新しいコーキングを充填してコーキングの補修を行う方法です。既存のコーキングを撤去する手間がかからない分施工も早く、また使用されるコーキング材も少なくて済みます。ただし施工できる条件があったり打ち替えに比べるとデメリットも様々あるため、コーキングを増し打ちで補修することが最善の方法かどうかはプロの業者も実際に見てみなければ分からない部分もあります。
コーキングはどんな場合に使用される?
・ALCの外壁
ALCの外壁の場合は厚みがあり目地の溝が深いため2回目のコーキング補修の際には基本的に増し打ちで対応します。増し打ちは打つ事のできるコーキング材が少なくなってしまい耐久力も心もとなくなってしまうのですが、ALCの外壁の場合は充填できるコーキング材の量が多く十分な耐久力を持たせることができるためです。
・コストを抑えたい時
コーキングの増し打ちはコストを抑えてコーキング補修を行う事ができます。そのためコーキングの補修が必要だけど費用はなるべく抑えて施工して欲しいといった場合には候補にあがります。ただし現在のコーキングの状態や外壁材の種類によっては増し打ち施工はできませんので注意が必要です。
・サッシの周囲
サッシの周囲にも防水などを目的としてコーキングが充填されています。このサッシの周囲のコーキングは構造上綺麗に撤去する事が出来ない場合があったり、サッシの周囲に使用されている防水テープを痛めてしまう場合があるため、そういった時には増し打ちを行う場合があります。
コーキングの増し打ちのメリット
・コストを抑えられる
コーキングの増し打ちは古いコーキングを撤去する手間もかからず使用されるコーキング剤も少なくて済むため、コーキングの打ち替えに比べると費用を抑えて施工する事ができる点が一番のメリットです。
コーキングの増し打ちのデメリット
・施工できない場合がある
コーキングの状態によっては増し打ち施工が出来ない場合があります。例えばサイディングの厚みが15mm以下の場合には増し打ちをしてもコーキングに十分な厚みが得られずすぐに剥がれなどに繋がってしまいますので、増し打ちには向きません。また古いコーキングがひび割れているほど劣化しているような場合にはシーリングが発揮しなければならない機能を発揮していない状態ですので、増し打ちではなく打ち替えが必要です。
・劣化が早い場合がある
コーキングの増し打ちは古いコーキングの上からコーキングを行うため、コーキングが持つ本来の耐用年数まで持たない可能性があります。というのも、古いコーキングは既に劣化している状態のため、増し打ちをしても古いコーキングが先に劣化し限界を迎えてひび割れや破断を起こし、増し打ちしたコーキングの剥がれに繋がってしまうためです。
増し打ちと打ち替え、どう違う?
≪増し打ち≫
増し打ちは既存のコーキングを撤去することなく上からコーキング剤を充填する方法です。養生を行ってから接着剤となるプライマーを塗布し、コーキング材を充填していきます。
≪打ち替え≫
打ち替えは既存のコーキングを全て撤去し、新しいコーキングを充填する方法です。方法としては、カッターなどで既存のコーキングと外壁材の間を左右とも切って除去し、養生。接着剤となるプライマーを両側に塗布したのちにコーキング材を充填していく方法です。この時目地から見える下地にボンドブレーカーが貼られていなければボンドブレーカーを貼る場合もあります。ボンドブレーカーとは絶縁テープとも呼ばれているもので、コーキングが下地に密着してしまうことを防ぐ役割があります。コーキングが下地に密着してしまうと外壁材(左右)と下地、3点でコーキングが固定されてしまうのですが、そうするとコーキングの持ちも悪くなってしまうため、できるだけコーキングの左右だけ外壁材と密着するように施工する必要があります。そのため業者にもよるかも知れませんが、打ち替えのためにコーキングを撤去した下地にこのボンドブレーカーが無い場合には先にボンドブレーカーを貼ってからコーキングを打ちます。
つまり、コーキングの増し打ちと打ち替えの違いとは、「既存のコーキングを撤去するかどうか」になります。撤去せずに上からコーキングを充填するのが「増し打ち」、撤去してからコーキングを充填するのが「打ち替え」となります。
まとめ
増し打ちは既存のコーキングを撤去せず上からコーキング材を充填する補修方法です。コストを抑えてコーキングの補修ができますが、既存のコーキング材の状態や外壁材の種類によっては使用できない方法でコーキングの耐用年数的にも短くなるためコーキングの補修として増し打ちを選択するのが最適かどうかは実際にプロの目で見て判断をする必要があります。
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