壁と屋根は一緒に塗装した方がお得なの？

壁や屋根は日々紫外線や雨などの影響からどんどん劣化していきます。ある程度耐久性を備えた塗料で施工はしておりますが、年数と共にその能力も落ちて行ってしまい、徐々に変色してしまったり、カビや藻が生えて行ってしまいます。そうなってしまっては、その建物の印象は悪くなる一方です。外壁塗装や屋根塗装は、そんな建物の美観を保つために一定のサイクルでメンテナンスをオススメしています。

塗装の必要性は美観を保つだけではありません。建物内部へ雨水やゴミが入り込まないようにするために様々な性能を持たせるという意味があります。塗装をすることで塗膜を厚くさせ、外壁材自体が痛まないように守る意味や、防水性を備えさせ雨水から建物自体を守る意味があります。耐久年数が過ぎてしまった状態でメンテナンスを行わないままにしておくことでこれらの性能が落ち、建物自体が劣化してしまう為、塗装によるメンテナンスは不可欠です。

一般的に壁や屋根は１０年に１度程度塗装などを行いメンテナンスが必要と言われています。実際には使用している外壁材や塗料によって１０年がそれよりも長く持つこともありますが、２０年～３０年お住まいになる予定の一軒家で１回もメンテナンスを行わないわけにはいきません。壁や屋根の劣化を放っておくことで建物内部にまで劣化が進んでしまっては、修繕費用の方が高額になってしまう恐れもありますので定期的にメンテナンスが必要です。

お家の壁を手で触ったときに、白いチョークのような粉が手につくようになります。これをチョーキング現象といい、外壁の劣化を意味します。防水性などが切れてしまっているサインです。

外から見て全体的に色あせが確認できれば、これも劣化のサインです。本来であれば外壁材の色味や塗装色がしっかりとしている為キレイな美観を保つことができますが、全体的に色あせてきてしまっている場合は防水性の低下や様々な機能面での低下が進んでいる証拠です。

お家の壁にカビやコケがついている事を見かけた事はないですか？これは壁自体の防水性が低下したことによって発生する現象で、雨水をしっかりと弾くことができなくなっている状態です。放っておくと徐々にそこから雨水が内部に浸透してしまい、建物の構造自体を濡らしてしまう事になります。内部構造がカビてしまっては、修繕するにも大変大がかりな作業になりますので、事前に食い止める必要があります。

すでに雨漏りが発生しているなら早急な対策が必要です。壁や屋根の防水機能が切れてしまい、建物内部に浸透してしまった雨がこうやって雨漏りに繋がってきます。この場合外壁塗装や屋根塗装のみで修繕できるかどうかが難しいラインになりますので、雨漏りが発生してしまう前に手を打つようにしましょう。

壁と屋根の同時塗装は、別々のタイミングで依頼を行うよりも、価格を抑える事ができます。どうしてかというと、壁を塗装するにも屋根を塗装するにも、足場を組み立てる必要があります。別々のタイミングで塗装を行うと、この足場組立も毎回行う必要があり、毎回費用を支払う事になります。同じタイミングで業者に塗装依頼を行う事で１度の足場代で施工ができる為、単純に足場代を１回分削減できます。また、そこにかかる職人の人件費をまとめる事もできますし、同時施工によって割引をしてもらえる交渉材料にもなります。

壁のみの塗装と、屋根のみの塗装の場合と、同時に施工を行ってしまう場合では、施工期間が多少伸びる傾向にあります。雨などの天候でさらに工期が伸びてしまう可能性もありますので、短期間で施工を行う必要がある場合は事前に塗装業者に相談しましょう。

壁塗装のみに強い業者や、屋根塗装のみに強い業者に対して同時施工を依頼してしまうと、どちらかの技術が伴わず思ったほどの効果を発揮できない施工になってしまう可能性があります。壁と屋根を同時に塗装依頼する場合は、その業者が両方ともしっかりと施工することができるかどうかを判断した上で契約するようにしましょう。